休み明けから異様に忙しく、ついでに空間線量計が壊れるだのなんだのと精神的にも相当参っている今日この頃です。もちろん体力的には余裕がありすぎます。暑くなると色々と電力事情も含め問題があるとは思いますが、季節的仕事をしてますとこの暑さが私にとっては天の恵みと見えてしまいます。
災害現場を目にし、高レベルな地域で今も生活をしている人々を考えると心も痛みますが、まずは我が生活面を正し、そして余裕をもってお手伝いをさせて頂きたいと思います。
※アロカのICS-311の故障は回路を調べた結果、単にアナログ電流計の不良でした。可変型コイルのもので、衝撃(子供がどうも落としたらしい)で逝ってしまったみたい。最終的に出力を電流測定したら、ちゃんと動作してますwww
※ついでにアロカ(今は日立がつくのですが)に電話して相談したら・・まぁシリアルがあれば法人備品としてならねぇ・・ということでしたが、こりゃダメだといういことで。OKだとしても修理費が高いのは知ってますのでwww 頼めません。もっとも動作はしますので、世界に1台の非公式デジタルICS-311を制作してもよいかな?と思ってます。 内部回路ってすごくシンプルなねすね・・それなのに高額測定器なんですねw 恐るべし・・・
さて、愚痴はこんなところにして、見積の合間に少し息抜きで書いておきます。
日付は5/14(土)です。郡山って線量高いんだよね・・!ということとラーメン食いたいという衝動から午後になって福島県3度目の訪問を決意。家族に黙ってそのまま出てきました。そして自宅から通電し、その後行くこととなった飯舘村への足がかりとした、川俣町の道の駅までの”ガイガー2号くん”こと、ストロベリーリナックスで購入したUSBガイガーカウンターキット2号機を動作させ、データを採取してみました。
以下はそのキャプチャーです。
5/14の車両走行時の検出グラフ
ざっと見て時系列的に説明します・・まず、午後1時半頃に通電しました。2時半にニコ生予約を行ってますので、その頃移動を開始してます。圏央道→関越自動車道→外環自動車道→東北自動車道というルートで高速移動となります。
午後5時頃からグラフが上昇してます。これはちょうど矢板IC付近からです。このあたりから電離箱もメータが上がり始め、ガイガー2号くんも検出音がうるさくなり始めてます。最初の山である午後5時半。ここは栃木県の 東北自動車道西那須野塩原IC付近です。福島県に隣接している地域となります。
放射線量の増加はさほど高くはありませんが、東京に比べて3倍の値を示してます。実際には空間線量は1μSv/h以下ではありますが、確実に原子力事故の影響が出ていることを示してます。
その後東北道を北上すると福島県へと入ります。午後7時までの間、株価同様乱高下をしていますが、その後は上昇傾向が続きます。ビデオデータを見ますと18時51分、福島県郡山市の合同庁舎(福島県の郡山市の空間線量データ計測値)前で撮影をしています。つまり、18時半前後は既に郡山市を走行していることになります。このグラフから西那須野塩原ICから一旦下がり(白河付近)、再度上昇し始めた部分が郡山市となります。
郡山市の線量は確かにさほど高くはないと思います。しかし、3月11日の震災以前は東京となんら変わらなかったはずです。今では東京の2倍以上の空間線量が計測され続けているわけです。(B.Gは考慮されてませんので本来の数値は下がりますが、傾向を見る上ではその点の考慮は不要だと思います)
福島県の合同庁舎前での測定は敷地内へ入ることができない時間でしたので入口付近の地面で意図的に行ってみました。結果は2.5μSv/hとなってました。県発表はおそらく、地上1mの空間線量でしょう。車の中の電離箱サーベイメーターは1μSv/h以下(限りなく近いですが)でした。屋外計測すれば多少は高くなり、発表値とほぼ同じだとは思うのですが・・・
20時過ぎ、一旦グラフは150cpmを超えてます。このあたりは合同庁舎付近を走行してます。郡山駅の近くにあるドン・キホーテへと車を走らせてました。移動しながらなのでカウント数は正確性を欠きます。しかし、合計カウントがこの数値であることは当然、空間線量が高いということを意味します。21時付近までは平坦なのはドン・キホーテ駐車場での値でしょう。
試料採取用の入れ物などを購入し、車は4号線を北上します。そして23時半。川俣町の道の駅に到着。この日の行動を終了とし就寝しました。
以上が14日の大まかな行動です。グラフを見るだけでも福島県に近づく、入る、福一から見ても距離があるにも関わらず・・・低い値でも既に半減期の長いセシウム137を中心に地べたに拡散、付着していることがわかります。私はどこかのプロジェクトの様に言葉だけで言うのではありません。自分で見て調べて感じて話して言うのですが、大人の事情に子供は関係ないです。引っ越せとは言いませんが、ちゃんと基本である”手洗い励行”を絶対にしましょう。特に子供達は手で触って感じて学びます。心配でしたらマスクも着用させて下さい。外部から受ける放射線そのものは家の中に入ってしまえば相当減衰します。
現状では屋外で遊ぶ時が多くの放射線を受けます。そして体内に取り込む可能性が高くなるわけです。親としてやってあげられるのはインフルエンザ同様、気にしてあげることくらいでしょうか。この値で”ガンになる”と言い切る人もいるでしょう。しかし、日本人は元々ガンになる確率も高いのです。可能性は0ではありませんが、それを行ったら煙草はどうでしょう。肺がんになる可能性が高くなると言いつつ・・皆さんの周辺にそれでがんになった人はどれくらいいますか?私の周りでは現時点、亡くなった妻のお父さん一人です。結局、その時がきてみなければわからないのです。
全てを鵜呑みにする必要はありませんが、自主的な予防は気持ちの上でも大事だと思います。とにかく現時点では専門家の意見も分かれるでしょう。しかし我々を不安に陥れているのは、そんな専門家が呟く被曝線量の限度値等々です。何を根拠に?原爆の時のデータですか?瞬間被曝と低線量被曝とはまた別物なのですが・・ごちゃごちゃにしないでもう一度整理して安全性を公表して下さい>専門家の人
次は飯舘村編です。
最初に書いておきます。現実は・・・慣れは怖いですが、別の意味で”恐怖を感じる地域”です。残念ながらそれが現実です。既にNPOな人々が除染行動をしている様ですが、ただそれだけでは済まない現状は彼らの行動を無駄というのはどうなのか・・・私は無駄ではないと思ってます。少しでも危険性を皆が理解し、放射能とつきあって行く覚悟ができるのですから。
※本来の目的は郡山市の美味しいラーメンを食べよう!という企画でした。ところが合同庁舎回ったりしていたら・・閉店時間でしたw 結局4号線を北上し、椿というラーメンショップでつけ麺を食べたのですが・・・これも美味かったww 東京とちゃうぞ! 次は福島県の新潟寄りに行ってみるかなぁ?
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※NICO PARU TVは個人的にニコニコ生放送、Ustream、Justine TVなどで放送をする際の名称です。
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