無線を行う上で基本的にSWRという進行波とアンテナ、コネクター、同軸、回路などで理論上のインピーダンスに近づけても戻ってくる・・いわゆる反射波の管理は大事である。これをおろそかにすると終段トランジスターなどを壊してしまい、高額な修理代を必要とすることも当然ある。この点は低い周波数になればなるほど気にする人も増える傾向にあるようだ。何しろU/VHF帯(一般的には144/430MHz帯)は50MHzを除いてそれほど苦労なしにポン付けで無線運用ができてしまう。よってSWRを測定したことがないという人も多いのはうなずける。しかしながら基本をおろそかにして壊してしまうのは自業自得と言っても回避できるのであれば回避したいところだ。
今回入手したのは第一電波工業のSX20Cというクロスメーターになっている通過型の電力&SWR計である。値段的には1万もしないのでお手頃なメーターの一つだが、運用上はアベレージ表示のみであるためにSSB運用には向かない。まぁ今回はAM運用を前提としたコンディション把握のためであり、それ以外の目的(既にアナライザーを使い同調点を見出し、アンテナ、アースなどの管理はOKである)はない。
しかし、このメーターは常置場所(固定という表現が多いが・・アマチュア的には常置場所と言おうw)での運用なら問題はないが、夜間、車の中ではバックライトがないためメーターの視認性が極端に低下する。つまりは・・見えない。そこでバックライトを取り付けてあげようというのが今回の作業である。
まずは裏蓋を取り外す。ネジで固定されおり、分解そのものは問題ない。しかし、メーターユニットを外すためにはハンダでアースなどが固定されているので、これらを一度外す必要がある。まぁこれも慣れていれば問題はないだろう。
メーターユニットの背中部分にドリルで穴を開け、そこにLEDを差し込む。固定には点灯時の温度が気にはなるが、ホットボンドを使った。LEDは高輝度の白を用い、定電流ダイオードで15mAを流す。LEDは左右に2個取り付けることとし、マイナス側は本体でアースする。同軸をつなげば当然、無線機とは同電位となり、アースがとられるため、プラス(赤)線のみ配線すればよい。この赤の線をケース裏側にも穴を開け、そこから外へ出した。
実際に点灯させてみると左側のように薄暗い。これはLEDの照射角度が極めてシャープなため、反射しないからである。そこでケースの裏側にアルミ箔を貼り付けてみた。それが右側の写真である。見比べてみるとその効果ははっきりと表れているだろう。本来であればこのあたりをもう少し工夫してあげれば斑も減るのだろうが、まぁ視認性向上すりゃ目的は達せられるわけだからここで打ち止めとした。
車載する前にJ氏から手直しで預かっているHR2510と組み合わせて撮影してみた。デジカメでストロボ発光を強制オフとして撮影すると手ぶれがきつい。まぁ三脚つけるほどのことでもないのでw やはり一眼レフがいいわぁ・・と言いつつ・・・(俺のキャノンのD30も当時30万くらいしたのに今じゃ・・4,5万か?)
とにかく2008年仕様が着々と仕上がって行く・・・w
最近のコメント