※ちょっと面倒なので文体も変更、気ままにいきます
福島第一原子力発電所 西門の近くには原発関係の仕事を主たる業務としていると考えられる建築、その他の企業の事務所がある。建築で言うなら”鹿島”の看板も掲げられていた。事務所というところは職人や作業員達の出入りがあり、普段であれば賑やかなのであるが、チラ見したところ、人気を感じたかった。
そんなところに本来であれば立ち寄ってコカコーラでも1本と思う販売機を見つけた。通電されているか確認はしなかったが、多分、いや間違いなく買うことはできないのだろう。
地震でも倒れないジュースの販売機
生い茂る木々達の間を走り続けると原発正門へと続くメイン道路に抜けられる。まずは下記地図を見てもらおう。我々が立ち寄ったサービスホールの看板から少し進めばそこは”福島第一原子力発電所 正門”である。
原発正門近くのサービスホール看板の場所
(C)2011 google/ZENRIN
サービスホール入口付近にも車両が停まっている
原子力発電所は見学コースがあるようだ。工場同様、企業としての説明義務、理解を促すためには必要である。残念ながら既に見学を行えるわけもなく、これが再開するのも何年という単位では無理なのかも知れない。10年後となれば俺も50代半ば。子供達ももしかしたら結婚しているかも知れない。そして孫も・・まぁそんな夢など先の話なのでどうなるかわからないのではあるが。
本当はこの先の正門へ行こうと思っていた。ただ、この様な状況下で行くべきかという点でやめることとした。週刊誌やジャーナリスト、某先生方が訪れ、写真は残っている。個人的には”仕事”であれば当然行きたいところではあるが、今回の場合、原発内部ではなく、周辺調査が目的であり、原発正門は東京電力が発する情報を信じることにする。
しかしよく考えて欲しい。入口を警備(東電社員ではないと思う)する人達も他の場所に比べたら多くの放射線を常に身体に受けている。線量管理をしているといっても正直身体によいとは言えない。22日より警戒区域なので関係者以外は訪れることはないだろうから、多少は仕事量も減るかも知れない。
これだけの時間があるのだから、受付場所も鉛で遮蔽し、多少でも放射線を防いだ場所で待機させるなどの配慮をして欲しい。冷却、空調、管理など、多少の経験がある俺でさえすぐに思いつくことがある。現在の破壊された建屋の環境改善など、先月の事故後にユーザー放送内で提案したりもした。
この様なアイディアこそ、有事の際は役立つのではないかと思うのだが、今の国では完全に頭の固い考えしか持てないのだろう。残念ながら今のままでは時間がかかり過ぎる。(作業環境が悪い=効率が下がる=時間がかかる)
さて車は原発を離れ南側へと進ませる。細い民家や畑の間を走る道を進むと線量計の数値が上昇した。写真以外の電離箱サーベイメーターと両方確認しているのでその数値は誤差あれど殆どそのままだろう。
(C)2011 google/ZENRIN
×100倍レンジなので80μSv/hを超えている
この道の先には道路際に”モニタリングポスト”があった。このモニタリングポストが稼働すれば高レベルな数値をたたき出すことであろう。ちなみに途中、道路が一部陥没、多少危険ではあったが私の車が通行できたのであるから一般車でも大丈夫だろう。
さらに先へと進んでみる。google MAPで見ると”栽培漁業協会”という名称を見つけることができる。お恥ずかしながらこの周辺でどんな事業が営まれているか知らなかった。そこでgoogleで検索してみることにした。検索内容によれば・・・
”当協会は、福島県の栽培漁業を推進するため1980年(昭和55年)に設立されました。
種苗生産は、1982年(昭和57年)から本格的に開始され、現在、アワビ、ウニ、アユ、ヒラメを生産しています。
特徴は、魚介類の卵から親までの産卵・飼育・成長などを研究している福島県水産種苗研究所に隣接しており、新技術が直ぐに導入できることです。
さらに、東京電力福島第一原子力発電所の温海水(自然海水より7~8℃高い)を利用しているので、産卵時期を早めたり、稚魚・稚貝の成長を促進することができるところです。”
大熊町水産振興公社 HPよりお借りしました
(このように福島第一原子力発電所の1km以内で漁業に関する事業を展開されているとのことです)
今回の津波による被害はこれらの建物を破壊し、稚魚を含めて全ての財産を一瞬で失いました。当日、現地で作業されていた方々が居られるとすれば、その生存は現地を見る限り遅れれば難しかったとしか言えない場所です。警報から到達まで時間があったので無事に避難されていることを本当に祈りたいと思います。
財団法人 福島県栽培漁業協会 http://www11.ocn.ne.jp/~fssaibai/
株式会社 大熊町水産振興公社 http://www.d6.dion.ne.jp/~hirame/
福島県水産種苗研究所 リンク切れ
この3施設が先の地図上に記載があり、後に写真で現状をご紹介します。
※この場所は先に神保哲生氏(ビデオニュース ドットコム)が取材された場所(原発から1.5km手前で取材を終了の先に見える建物が福島県栽培漁業協会の建物のようです。
Image that approached from the 1st nuclear plant in Fukushima to 1.5km
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つづく
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※NICO PARU TVは個人的にニコニコ生放送、Ustream、Justine TVなどで放送をする際の名称です。
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