このところ車載という言葉に敏感な俺ではあるが、そもそもいつから”車載”ネタがニコ生で盛り上がってきたのだろうか。動画系サイトを巡回しない俺にとって、ニコ動画そのものがまねっ子サービスとしか認識していなかった。つまり、ニコ系サービスを利用したのはここ1年程度の事だと思う。
自分で動画をUPできるのは確かに自己主張にためらいのあった輩には画期的なサービスであろう。そして事実、毒舌ネタな輩の配信が非常にリスナーと呼ばれる信者を着々と増やしている。そして政治のメディア戦略にも使われる時代だ。それだけ若者の利用率が高いのである。
(息子もどうもゲーム配信したいから云々と・・)
でまぁ我々で言うところの"モバイルコンピューティング”や”モバイルオフィス”の分野に含まれ、今では独自単語として成長を続ける”車載”という分野。大きく分けて二通りあるようだ。一つは高画質ビデオカメラによる動画撮影。近年、HD規格の物が安価で入手でき、景色を含め、お勧めスポットなどを撮影して回る趣旨のようだ。これは自己満足以外に意外と新しい発見もでき、密かに流行っている様子。
年配者が山登りにデジカメやビデオを持っていき、撮影して家で見る・・それをグローバル化したようなものではあるが、まぁ車からの撮影という点において、まるでカーグラTVのような感じでもある。
続いて俺達がやっているリアル車載動画である。これは今・・ここで・・この動画・・なのである。そこに話題が見出され、そして主と呼ばれる配信者の性格が表れるのであるwww まぁ見ている方が楽しいという人が殆どなのだろうが、俺的には配信側でなければその面白さというか独り言の満足は得られないのでは?と思う次第である。
この配信行為は結局、我々の趣味の無線を拡張したに過ぎない。無線をやってきている俺達からすれば別に新しい話でもなく、そして、モバイルを手がけてきた以上、環境も既に整っていたわけだから特別なことはないのである。
しかし、新しいことは何かを生み出すわけで、車載で音楽ミキシングを当たり前のようにしてみた。
音楽を配信に混ぜる。これって普通にできないの?と思う人はXPとかを使っている人が殆どだろう。あの悪名高きVistaではミキサー機能が使えないのが多いのである。そして俺の車載 tx-2もそうであった。そこにCREATIVEのUSBアダプターで回避する案があるのだが、これはこれで自分の配信時の音声をミキシングし、外部スピーカーに出てしまう。つまり、ハウリングやエコーのような現象につながり易い。
自宅ではゲーム配信などで実現できる話も車載の場合は意外と問題点が多い。
1.PC側のオーディオミキシング機能が使えるかどうか(回避方法が使える機種もある)
2.CREATIVEなどのUSB外部オーディオを追加、その機能を用いる方法はあるが、
車載ではノイズに悩まされる事が多い
3.電源をDC-ACインバーターとした場合、ノイズで苦労する
4.放送時の音を外部SPにした場合、ハウリングやその他で苦労する
5.多くの人がPCを助手席に置くだけなので操作性が悪い
一番の問題はインバータノイズなどの外来ノイズ、電源ノイズである。そして配信状況の確認などはイヤホンを使えば回避は簡単ではあるが、俺的には同乗者も参加するのでできたら一般的なリスニングシステムとしたいと考えた。
1.PCのミキシング機能
Windows XPなどのPCで使われるSoundデバイスの場合、殆どが利用可能のようだ。ことVistaになるとそれが難しい案件となることが多い。このあたりはググルと幾らでも嘆きが出てくる。そして回避方法としては2のCREATIVE製品を併用することである。
2.CREATIVE製品
これを導入するとミキシング機能が使えるようになる。実は使えないのもあるのだがww(めんどいから手抜き)そしてオーディオの入出力をCREATIVE側にし、MP3などを再生すればミキシングOKである。これで本来は解決なのだが・・
3.電源に潜む苦しみ
そう、無線やってや当たり前のこと。特にHF帯をやろうとすれば皆苦しむww 特別な話ではないが、PCの場合、多くの人がその経験を持ち合わせていない。何しろ100円パソコンで車載する人が9割以上なのだから・・・特にUSBアダプタータイプは駄目である。マイクもUSBタイプだと簡単に見えるが、別途オーディオデバイスとして認識させ、その部分の回路付近の作りが車載を想定していないのだろう。ノイズに弱すぎる。そしてインバータである。これが凄く厄介なのだ。
今回、秋葉原で仕込んできたTDK製のACラインフィルターとトロイダルコアを使った。これによりある程度のノイズは軽減したと思う。しかし配信していてTDKのメタルボディーのでしょ!といわれた時は嬉しかった。今ではそんなネタに食いつける人が少ないからだwww
あとはオーディオケーブルを少し高価なOFCなものとし、シールドがしっかりしている物に変更した。音にこだわるなら当たり前なのだが、音質はさほどよくないネット配信であるから、本来の目的ではなく、あくまでもノイズ対策の一環である。
4.微調整が可能なミキサー
結局俺のやりたい事はミキサー使えということ。数CHなミキサーは非常に少なく、あとは本格的なものとなってしまう。そこで検索して購入したのが上の写真のものである。乾電池で動作も可能。つまりはノイズ対策し易いということ、マイク、音楽、その他音源を微調整でき、PCのマイクへ戻せばOKなのである。
しかしここでも落とし穴が・・・それはマイクである。このミキサーにはECM対応の電源供給回路があり、まぁ乾電池だからと思ってはいたが実は外来ノイズを増幅してしまうようである。ジーといった音が消えない。
そこで苦肉の策ではあるが、別途乾電池動作するマイクを買った。定価1万円www もうここまでくると走る録音スタジオになってしまう。まるでカラオケカーでもあるようだwww
この乾電池ユニットのペアは効果抜群であり、音源ミキシングとの相乗効果で昨日はDJみたいだと音質面もほめていただいた。まぁ金かかってますからwww 今の車載システムは実証実験であり、当然完成品でない限りは研究投資していることになる。それでも満足感が得られたのは大きい。
とりあえず配信システムの作り上げはほぼ終わったようだ・・・そのうち細かい内容でもメモとして残しておこう。
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